治療案内

歯を長期的に守り、患医双方の納得の治療をめざしております。

治療案内

歯牙移植とは

歯1本を抜歯せざるを得なくなった場合に、行う治療です。

歯の移植は、術後4~5ヶ月で安定し自分の歯として噛むことができるようになります。

 

 

 

移植対象の方は、こんな方をおすすめします。

  • 歯が折れたり、虫歯で崩壊したり奥歯を抜かなければならない方
  • 既に奥歯を抜かれて、親知らずが、残っている方
  • 大きな虫歯が奥歯にあり、抜歯しなくてはならない方、抜歯を検討されている方

自家歯牙移植症例

術前

術前

保存不可能な歯を抜歯し、不要な親知らずを抜歯部位に移植しました。 (矢印の歯を矢印部位へ)。その後、機能回復させる為に冠を被せました。

術後

術後

約14年後

約14年後

その後14年間定期検診に来院しませんでしたが、幸運にも移植歯は機能していました。検査の結果、一部歯周病の進行が見られたので、定期検診の必要性を説明しましたが、その後も来院が途絶えました。

約18年後

約18年後

約18年後の再来院の時には、歯根の先端部まで歯周病が進行していました。治療後の良い状態を維持し、歯周病の再発を防止するためには、定期検診は大変重要です。

著しく歯周病の進行した患者さんでしたが、可能な限り歯の保存を心がけました。
患者さんの継続した定期健診も功を奏し25年以上経過した方です。

治療前は重度の歯周病のため、奥歯の方は何本か抜けています。
また、残っている歯もグラグラしていて、歯科用接着剤でどうにか固定してある状態でした。


右の写真は治療後25年経過した口の中の状態です。
歯周病の進行も止まり、義歯にすることなく患者さんはご自身の歯で食事することができ、大変満足されています。

このようにきちんとした治療を受けることができれば、安易に義歯に移行することなく、楽しいライフスタイルを維持することができます。

無題

治療前 

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治療後

素敵な笑顔美人へ

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治療前、歯周病の進行により歯ぐきが腫れている状態です

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治療後、歯周治療を行ってからセラミックにより修復し、5年経過しています。

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治療前、患者さんは歯の幅と長さのアンバランスに不満がありました。

無題d

治療後、歯ぐきを部分的に切除して歯の幅と長さを調和させました

話し相手に大きな印象を与える笑顔。その笑顔をさらに美しく引き立てる口元を当院では提供しています。
前歯の色や形を改善するだけでなく、歯ぐきと調和することも大切です。美しい口元は、素敵な笑顔美人の始まりです。

e.max修復

結合組織移植を伴う審美性の回復 治療

治療前の〇印の歯は重度の歯周病のため抜歯せざる得ない状態でした。抜歯後にこのままブリッジを装着すると、長い歯になってしまいます。

治療後の状態ですが、〇印の部分に結合組織移植を行い左右の歯の長さを極力揃えました。

人工骨による 骨 再生を伴う結合組織移植術

治療前の〇印の歯は重度の歯周病のため抜歯せざる得ない状態でした。その上、反対側と比較すると骨と歯肉の量が大きくダメージを受けています。

治療後の状態で、人工骨による結合組織移植術により審美性を回復しています。

八重歯や歯の回転によって歯並びが悪い状態を改善します。見た目は大きく変化し、口元が美しくなるのはもちろんのこと、調和のとれた顔立ちになり、歯みがきが容易になるので、虫歯や歯周病の予防になります。

メタルボンド長期経過

術前

図1

術前と約18年後の正面観の比較。

約18年後

図2

メタルボンドクラウンの場合は、経年的に歯肉の位置が変化すると歯肉との境界部が黒ずんで見えるのが欠点です。

移植の長期症例

図1

親知らずを左上欠損部に移植した時の頬側面観と舌側面観。

図2

補綴物セット時

図3

約12年後

図4

移植直後

図5

根周囲の不透過性も増し、骨再生も進んでいると思われる。

約15年後のレントゲン写真

図6

インプラント補綴時と約13年後の比較。

インプラント補綴時

図46

約13年後

図47

矯正治療 治療前

上の歯の並びがばらばらで、一部上下の歯が反対に噛みこんでいるため、下の歯が手前に出ています。

矯正治療 治療後

上下の歯の関係が自然であり、見た目も明らかに美しくなっています。

図1

図2

矯正治療後の後戻りを防止するため就寝時にリテーナーを装着します。

入れ歯(義歯)で悩んでいる方

・よくかめない。

・バネが見える(見た目が悪い)。

・バネをかけた歯から抜ける。

・入れ歯が動く

・話しづらい

これらの事で、お悩みの方は参考にしてください。

バネを使用しない入れ歯

上あごの状態

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残っている上下の歯に冠(内冠)をかぶせます。

下あごの状態

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入れ歯を外した時、一本ずつブラッシングできるので、歯周病や虫歯に予防に向いています。

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上下の入れ歯の内面の状態ですが、入れ歯部分と金属冠(外冠)部分が一体化している構造です。

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図の残っている歯の金属冠(内冠)部分に重ねて装着します。

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上下の入れ歯を装着した状態です。

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治療前

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着脱用ノブは、取り外しになれてくれば取り除くことは可能です。

治療後

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到着後約5年経過時

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入れ歯はかなり汚れてきましたが、何不自由なく咬めるということで、

20年以上使用していただいています。

到着後約20年経過時

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磁石式入れ歯

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バネの代わりに磁石の力で固定する入れ歯です。

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歯根にキーパ(磁性金属)を装着し、入れ歯に小型磁石を埋め込み、この2つの吸引力で入れ歯を吸着させます。

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装着後、約13年経過した時の状態です。

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人工歯部分はかなり減ってきていますが、不自由なく使用していただいています。

インプラントを使用した入れ歯

治療後

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治療後

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インプラントの項目参照

インプラント補綴物セット時と約15年後のレントゲン写真の比較。

補綴物セット時

図48

骨再生術を行った部分は、再生が進み不透過性が進んでいます。

約15年後

図49

健康な歯肉から重度歯周炎

健康な歯周組織

図のプローブ(歯周組織の進行度を調べる器具)を用いて、歯周病の診査をします。歯周ポケットの深さは歯肉の健康度合いを知る指標です。

プローブは歯と歯肉の境目に入らず、歯肉は引き締まり、ピンク色をしています。

歯を支える骨は十分な高さを保っています。

インプラントは笑顔をさらに美しくする治療です

美しい口元は、白い歯と健康的な歯ぐきから。

部分入れ歯の場合 ブリッジの場合 インプラントの場合

インプラントは食事をもっとおいしくする治療です

味は舌だけで感じるものではありません。

入れ歯の場合 インプラントの場合

術前の左右側方面観と矯正治療開始時の比較

術前

図3

術前

図4

矯正治療中

図9

矯正治療中

図10

この歯の位置では審美的な補綴物を作製する事ができないため、矯正治療を始めました。

術前と補綴物セット後の上下咬合面観の比較

図20

図21

図22

図23

1歯単位の矯正治療

術前

図27

ご自身の歯を囲むように補綴物を装着しないと虫歯や歯周病の原因になる場合、1歯単位の矯正治療を行います。

術後

図28

この写真は矯正治療後になります。

術前

図26

コア(土台)をセットした状態です。ご自身の歯を囲むように補綴物を装着しないと虫歯や歯周病の原因になります。

術後

図29

この写真が術後のなりますが、術前と比較すると、健全な歯質が歯肉縁上に露出しています。

歯肉炎

この段階では、歯と歯肉の境目にプローブは入りません。

矢印の部分の歯肉が若干腫れています。また、出血が見られることもあります。

歯肉だけの炎症ですので、歯を支える骨は破壊されません。

軽度歯周炎

歯肉に炎症が起き、歯周ポケットができます。

歯周ポケットの測定は、歯周病の進行度を調べます。

出血が見られ、また歯肉が腫れ、歯周ポケットができます。

歯を支える骨も破壊され始めます。

中等度歯周炎

歯周ポケットは4~6mm程度になり、根の表面に多量に歯石が形成されています。

出血が見られるだけでなく、膿がでるため、口臭もひどくなります。

根の長さの半分程度まで歯を支える骨は破壊され、歯が動くようになります。

重度歯周炎

歯周ポケットは6mm以上を示し、根の先端付近まで入る場合が多くなります。歯周ポケットの細菌は、血流に入り込みます。現在、種々の全身疾患と歯周病との関連に関する論文が多くなっています。

口臭もひどくなり、歯がぐらぐらになって、噛めなくなります。

歯を支える骨は、ほぼ根の先端まで吸収されます。

歯周治療の進め方

①初診・歯周組織検査

図1

歯周プローブを使用して歯周組織の破壊の程度を調べます。

インレー(虫歯で穴の開いた部分やかけた部分を清潔にして詰め物をする治療)

金合金 セラミック
40,000円以上+消費税 50,000円以上+消費税

※歯を覆う範囲によって料金は異なります。

※セラミックの場合、噛み合わせが不自然な方や歯ぎしりをする方は、割れることもあります。

クラウン(大きな虫歯を治療する時、残っている歯を保護するために冠で覆う治療)

金合金 メタルボンド オールセラミック
80,000円+消費税 110,000円+消費税 150,000円+消費税

矯正治療

部分矯正 ブラケット矯正
50,000円以上+消費税 600,000円以上+消費税

ホームホワイトニング

ホームホワイトニング
40,000円以上+消費税

インプラント治療

インプラント治療
350,000円以上+消費税

手術費、かぶせ物の費用を含む1本分のインプラント治療費です。

骨増生・再生術(GBR法) 上顎洞底挙上術
(サイナスリフト、ソケットリフト)
結合組織移植術
50,000円以上+消費税 50,000円以上+消費税 50,000円以上+消費税

※症例によっては、インプラント治療を行うのに歯槽骨や歯肉が不足している場合には、上記の手術が必要になります。

歯の移植+かぶせ物(銀歯)

歯の移植+かぶせ物(銀歯)
(50,000円+50,000円)以上+消費税

※最低限の費用は上記になりますが、かぶせ物の種類により異なります。

金属床総義歯

金属床総義歯
300,000円以上+消費税

※仮の総義歯を作製する場合は上記金額に技工料が加算されます。

部分床義歯

部分床義歯
入れ歯の費用は、欠損している歯の本数、審美性や設計により異なりますので、費用が大きく異なります。

図1

図2

インレー(虫歯で穴の開いた部分やかけた部分を清潔にして詰め物をする治療)

※歯を覆う範囲によって料金は異なります。

※セラミックの場合、噛み合わせが不自然な方や歯ぎしりをする方は、割れることもあります。

インレー 治療前

矢印の部分に虫歯ができています。

インレー 治療後

セラミックで治療しましたので、自然できれいに仕上がっています。左となりの歯は金合金で治療し、すでに15年経過しています。

治療後

インレー治療後

表側から見ても治療の跡はわかりません。

治療後

インレー治療後

3年経過した時も、色調にほとんど変化はありません。

クラウン(大きな虫歯を治療する時、残っている歯を保護するために冠で覆う治療)

金合金

クラウン 金合金 治療前

クラウン 金合金 治療後

22年経過した状態です。金合金は、歯と同程度の硬さで耐久性があります。見た目が気にならなければ治療に最適な金属です。なお、一番左側の歯は、16年目に歯が欠けたため、再治療しています。

メタルボンド

※金属フレーム上に陶材を焼き付けたもので、色、形ともに ご自身の歯に限りなく近いものになります。

クラウン メタルボンド 治療前

以前治療した歯は、自分の歯と形も色も合っていません。

クラウン メタルボンド 治療後

9年経過しても自分の歯と同じ色調で歯ぐきとの境目もきれいです。

オールセラミック

※金属のフレームを使わないので、歯の色、透明感を忠実に再現し、メタルボンドよりいっそうご自身の歯に近くなります。

クラウン オールセラミック 治療前

歯が黒くなっているため、口元を気にしていました。

クラウン オールセラミック 治療後

金属を使用しておりませんので、歯肉が黒ずんで見えることもなく、歯も歯ぐきも美しさを取り戻しています。

インプラントは歯と骨を守るための治療です

できるだけ歯や骨を保つのがお口の健康の基本です。

部分入れ歯の場合 ブリッジの場合 インプラントの場合

インプラント(人口歯根)という金属を様々な理由で失ってしまった歯の欠損部に埋めることによって、今までよりも噛めるようになり、さらに義歯のわずらわしさからも開放されます。

人口歯根は、歯周病の原因となる細菌に対する抵抗力が弱いので、必ず定期健診が必要です。

治療例

治療前の義歯の入っている状態から、歯があった頃の状態に近づき、すっかりかつ美しくなった様子がわかると思います。

無題

無題2

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治療前

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患者さんは、物を噛むことができないし、入れ歯も痛くて入れていられないと言っていました。

レントゲン写真

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レントゲン写真から、上のあごの歯がほとんど残っているのに、下のあごの歯はほとんど失われているのがわかると思います。このように、上下の残っている歯の数がアンバランスで、特に、下あごが総入れ歯に近い状態は、入れ歯の安定が図れず、難しいケースになります。このような方には、インプラント治療は極めて有効です。

金属製のバー

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インプラントを5本骨の中に埋め込んで、金属製のバーでそれぞれを繋ぎました。

入れ歯の内面

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入れ歯の内面ですが、クリップがバーの部分に入り込む設計になっているので、入れ歯が安定します。

治療後

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入れ歯も動かず、痛いところもなく、何でも食べられるようになりました。

治療後

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インプラント治療のステップ

一次オペ 人工歯根を埋入する手術

図32

術前

図33

抜歯と同時に人工歯根を埋入しています。

また、人工歯根周囲には骨再生術も行っています。

図34

縫合時 

図35

埋入時のレントゲン写真。骨が不足しているため、

人工歯根周囲には透過像が見られます。

二次オペ 人工歯根と周囲の骨が十分に結合する期間後に行う処置

図36

約3カ月後の状態。

埋入時と比較して人工歯根周囲には十分な骨再生が認められる。

図37

ヒーリングアバットメント(歯肉の治癒期間に装着する)を人工歯根部とスクリュー固定後、縫合した状態。

印象採得 補綴物を操作製作するための操作

図32

歯肉の治癒期間後の人工歯根の状態。

図33

トランスファーコーピングという器具を

人工歯根部と連結して印象採得をします。

図2

アバットメントを人工歯根にスクリュー固定した状態。

図3

再度印象採得を行い、最終補綴物を作製します。

アバットメント装着 作業用模型から技工所で作製する補綴物

図40

補綴物セット時

図41

約5年後

図35

人工歯根埋入時と約5年後のレントゲン写真。

図45

人工歯根周囲の不透過性を増し、骨再生が進んでいます。

②診断・治療計画

図2

歯周組織検査を基に、図の歯周病の因子を考慮して診断と治療計画を立てます。

③歯周基本治療

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図のように歯肉縁下のスケーリング・ルートプレーニングが標準的な治療手段です。治療後には歯周病の進行度に影響されますが、歯の間に隙間が開きます。また歯周病の原因因子の除去も並行して行います。

④歯周組織検査(再評価)

図3

治療前

図4

再治療後

再度歯周プローブを使用して歯周組織の反応を診査します。

⑤歯周外科治療(組織付着療法、歯周組織再生療法、切除療法、歯周形成外科手術)

歯周基本治療で改善の見られない部位に行う治療です。

組織付着療法 歯根面に残っている原因因子を明視下で除去します。

症例1

図6

図7

歯周組織再生療法 特殊な液を使用して歯周組織の再生を促します。

再生療法の項目参照)

症例2

図17

図18

組織再生手術

歯周病によって、失ってしまった組織は再生されませんが、特殊な溶液や膜を使用することによって、

歯の周囲の組織を再生させる手術があります。

下の写真はエックス線で撮影したものです。

治療前

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一番左の歯の右側は、治療前には根の先端近くまで骨がなくなっています。

治療後

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治療後は、2/3までしっかり覆っています。これを「再生した」と表現します。

治療から7年後

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7年間一度も来院されなかった時の状態です。治療前の状態に近づきつつあります。このように、歯周病は再発の危険性がありますので、十分なセルフケアと定期健診がなければ維持できません。

図1

術前と手術時の咬合面観。

骨欠損部は手用インスツルメントで十分に歯根面をきれいにしてから、特殊な液と人工骨による再生療法を行いました。

 

図2

 図1

縫合後の状態。

 

図2

図3

術前と約9年後のレントゲン写真の比較。

図4

十分な骨の再生が起こっています。

切除療法  歯肉縁下に進行している虫歯の処置も同時に行います。

症例3

図8

図9

歯周形成外科 小帯の切除と共に上あごの歯肉を移植して審美的な改善も行います。

審美歯科の項目参照)

症例4

図10

図11

⑥歯周組織検査(再評価)

口腔機能回復治療

症例1の治療後

図12

組織付着療法後

図13

補綴物セット後約10年後

図14

術前のレントゲン写真

図15

約11年後のレントゲン写真

重症の歯周病の状態ですが、一部骨の再生も見られます。

歯周病によって失われた口腔の機能(咬み合わせ、審美、発音など)を回復するために行う治療(歯周外科治療後の治療)です。

症例2の治療後

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術前のパントモ写真
矢印のところが約1年後のレントゲン写真では改善されています。

図19

約1年後のレントゲン写真

症例3の治療後

図20

補綴物セット時

図21

約15年後の若干歯肉の退縮が見られます。

症例4の治療後

図22

治療終了時

図23

約15年後

小帯もなくなり、ブラッシングが行いやすい環境です。

➆歯周組織検査(再評価)・メインテナンス

歯周治療により治癒した歯周組織を長期間維持し、歯周病の再発を防ぐために重要です。