院長日記

歯を長期的に守り、患医双方の納得の治療をめざしております。

院長日記

歯周病とがんの関係

2015.07.16

歯周病の患者さんは、口腔癌の発症のリスクが高いことが報告されています。また、すい臓癌、腎臓癌や悪性腫瘍の発病率が歯周病や歯の喪失と関連することもわかってきました。タバコを吸う人やお酒を飲む人は、がんのリスクが高いのですが、歯周病と癌との関連性は、たばこを吸わない人、お酒を飲まない人で高く、歯周病は癌に対して独立したリスクファクターである可能性が示唆されています。歯周病が直接ガンと関係するかどうかは、まだ判りませんが、ピロリ菌と胃癌に代表されるよう感染と癌との研究は進んでいます。

「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ

2015.07.16

朝日新聞出版より(2012年2月10日)発刊されました。インプラント治療をお考えの方は、参考にされて下さい。

歯周病と非アルコール性脂肪肝

2015.07.16

非アルコール性脂肪肝は、メタボリックシンドロームの肝症状として近年注目されています。この病態が進行すると肝硬変や肝ガンに至る場合がある事がわかっています。非アルコール性脂肪肝は、肥満、高脂血症、2型糖尿病などと関連して発症することが知られていましたが、その他の要因についてはわかっていませんでした。横浜市立大医学部の中島先生らのグループは、歯周病原菌が非アルコール性脂肪肝の発症に密接の関係している事を解明しました。つまり、歯周病を治療、管理することが肝機能を改善して肝硬変に進行するのを防ぐことが明らかになりました。

健康寿命の鍵は?

2015.07.16

健康寿命とは、日常で介護を必要とせずに自立した生活のできる期間を指します。現在、健康寿命と平均寿命には、男性で約9年、女性で13年のギャップがあります。つまり、この期間が介護などを必要とする期間になります。厚労省は、運動や食生活を改善することで、健康寿命を延ばすことを提案しています。この問題に口腔、つまり口や歯の健康が深くかかわっています。自分の歯がたくさん残っていると、全身疾患のリスクが低く、長生きになるというデータが、さまざまな国の研究から報告されています。

シニア1000人調査

2015.07.16

gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査により、「人生の振り返り」に関するアンケートを55~74歳の男女1060人に行ないました。
 健康について後悔していることの第1位は「歯の定期健診を受ければよかった」で、歯を欠損すると食事の楽しみが半減するし、満足できるような入れ歯(インプラントを含む)には費用もかかるので家計を直撃するという、二重の辛さを感じているそうです。歯は余ほど痛くなければ放置しがちで、すると余計に出費がかさみますので、定期健診で早めに手当てを受けることが、結局は得になります。

口臭について

2015.07.16

糖尿病などの代謝性疾患に伴う口臭もありますが、その割合は低く、80%以上は口腔内で産生されます。舌表面に付着する細菌からの産生量が最も多いので、歯周病のない方でも舌表面のブラッシングは必要です。その上、活動性の歯周病がある方は、口臭もより強い悪臭となります。早めの手当てが必要です。

「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ

2015.07.16

朝日新聞出版より2013年度版が発刊されました。インプラント治療をお考えの方は、参考にされて下さい。

歯を失うことは心疾患のリスク増大に関連

2015.07.16

成人で歯を失うことは、糖尿病や肥満、高血圧、喫煙といった心疾患の危険因子とも関連していることが、スウェーデン、ウプサラ大学医療科学部のOla Vedin氏らの研究で示唆され、サンフランシスコで開催された米国心臓病学会年次集会で発表された。
残存歯(残っている歯の数)と歯肉出血の頻度に関して調査した39カ国16,000人近くのデータを分析した。被験者の約40%が残存歯は15%未満であり、16%は歯がなく、25%は歯肉出血を報告した。歯の数が1本減るごとに、炎症と動脈硬化を促進する有害な酵素レベルが上昇した。
歯の数が少ないと、悪玉のLDLコレストロール値や血糖値や血圧の上昇、胸囲の増大などの心疾患リスクマーカーも増えた。
歯が少ない人は、糖尿病になる可能性も高く、歯の数が有意に減少するごとにリスクが11%増大した。現喫煙者と元喫煙者も歯の脱落と関係しており、歯肉出血と血圧の高値と関連していた。
同氏は、「歯周病が実際に心疾患を引き起こすかどうかはまだわからないが、この2つの疾患は独立して共通の危険因子を持つ可能性がある」といっている。

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