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2020年5月ニュース

口呼吸の害と対策(あいうべ体操)

2020.05.11

67.2%の児童が口呼吸状態にあるという報告があります。そして、口呼吸の害には、次のようなものがあります。

(1)口呼吸は鼻呼吸と比較すると1.85倍で気管支喘息を発症しやすくなり、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などの免疫疾患の原因にもなります。

(2)口呼吸の児童は、鼻呼吸の児童と比較して肺機能検査の結果が劣っています。

(3)運動持続力の低下を引き起こし、頭部前傾や頸椎前弯の状態になり姿勢も悪くなります。

(4)ものをうまく飲み込むことができず、発音も正しくできなくなります。

あいうべ体操

1セット4~5秒程度のゆっくりと大きな動きで10回連続して行い、1日に3回繰り返すことを目標にしてください。

日本歯科医師会雑誌 vol.72 No.12 2020-3 p31~39から改変引用

ダブルブラッシング法で虫歯予防!

2020.05.11

少ないフッ化物配合歯磨き剤でブラッシング後に多数回うがいをする人は、虫歯の予防効果は半減します。虫歯予防は、お口の中に歯磨き剤に含まれるフッ化物をできるだけ長く留めやすくすることです。1回目のブラッシング後にうがいをしなければいいのですが、現在は、ウイルスの感染が心配です(ニュース 「歯周病でコロナウイルス感染?」参照)。口腔内を十分洗口した後、再度ブラッシングを行いましょう。これをダブルブラッシングと言います。コツとしては、歯ブラシにフッ化物配合歯磨き剤をつけて、歯全体に延ばすように広げて軽くブラッシングします。そして、口の中に溜まった唾液を吐き出して終了です。どうしても気持ちの悪い方は、わずかな量の水で軽く洗口して下さい。